🕊️ 第2回:「ただ“働くだけ”じゃない」
― 休憩時間は“自分を整える時間” ―
こんな方に読んでほしい
- 重度訪問介護に興味がある方
- 介護の仕事に“感覚”や“哲学”を求めている方
- 求人を探しているけれど、働き方に迷っている方
🌿 介護の質は、支援者の“余白”から生まれる
重度訪問介護は、長時間にわたる支援が基本です。
利用者の生活に寄り添い、見守り、必要なケアを提供する――
その時間は、ただ「働く」だけではなく、感覚を使い続ける時間でもあります。
だからこそ、私たちは「休憩」を大切にしています。
それは単なる“業務の合間”ではなく、自分を整えるための時間なのです。
🧘♀️ 休憩は、感覚をリセットする時間
訪問中、利用者の表情や空気の変化に気づくには、
自分自身の感覚が整っていることが前提になります。
- 少し深呼吸をする
- 静かな音楽を流す
- 好きな飲み物を飲む
- 何も考えずに座ってみる
そんな小さな時間が、次の支援の質を高めてくれます。
「休憩は、ただ座る時間ではありません。自分の呼吸を整え、次の1時間を丁寧に過ごすための準備。それが、利用者との“暮らし”を支える力になります。」
🕰️ 時間を“こなす”のではなく、“感じる”
重度訪問介護の現場では、時間の流れがとてもゆっくりです。
けれど、ただ無感情に過ごしてしまえば、
その時間は「作業」になってしまいます。
私たちが目指すのは、時間を感じながら働くこと。
利用者の呼吸、部屋の温度、窓の光――
それらを感じ取るためには、まず自分が整っている必要があります。
🧑⚕️ 求めているのは、“自分を整えられる人”
この仕事に必要なのは、体力だけではありません。
むしろ、自分の感覚を守りながら働ける人こそ、
利用者の暮らしに寄り添える支援者だと私たちは考えています。
休憩を取ることに罪悪感を持たないでください。
それは、利用者のためでもあるのです。